数ヶ月前テレビを観ていましたら瀬戸内寂聴さんが出ておられました。
彼女は、95歳ですがビールを飲まれていました。凄いなと思っていると続いて日本酒が出てきました。なんとビールは、チェイサー代わりだったのです。
そして周りが明るくなるのです。とにかく明るい 笑。そして付き人であろうと誰であろうと褒め称えます。
本日は、そんな彼女の言葉を取り上げます。いろいろな苦難が彼女を人格者に育てたのでしょう。
本日もご安全に。
(1)
自分だけが幸せであれば、周りの人は不幸でもいい。それは人間の考えることではありません。第一、周りの人が皆不幸で、自分一人が幸福などということはあり得ないのです。
(2)
男女の恋の決算書はあくまでフィフティ・フィフティ。
(3)
(4)
心のこだわりをなくそうとするなら、まず人に施すことから始めてください。施すのが惜しい時はなぜ惜しいかを徹底的に考えてみることです。
(5)
人間として生まれると、他の動物にはない誇りが心に生じるのだと思います。学校の成績より、他者の苦しみを思いやれる想像力のある人間こそ素晴らしいのです。
(6)
愛する者の死と真向きになったとき、人は初めてその人への愛の深さに気づきます。「私の命と取り替えてください」と祈る時の、その純粋な愛の高まりこそ、この世で最も尊いものでしょう。
(7)
(8)
人に憎しみを持たないようにすると、必ず綺麗になりますよ。やさしい心と奉仕の精神が美しさと若さを保つ何よりの化粧品なのです。
(9)
(10)
(11)
(12)
(13)
(14)
人間に与えられた恩寵に「忘却」がある。これは同時に劫罰でもあるのですが。たとえ恋人が死んでも、七回忌を迎える頃には笑っているはず。忘れなければ生きていけない。
(15)
それは他者への想像力が働くからです。
(16)
人の幸せとは、自分がいることにおいて、誰かがもうひとつ幸せになってくれること。それを幸せと言う。
(17)
大きな椿の花を咲かせるには、どうすると思いますか?まだ、つぼみが小さいうちに、ひとつだけを残してみな摘んでしまうのです。そうすれば、大輪の花を咲かせることができるのです。
(18)
わたくしが親しみと友情を感じるのは、迷わない女、道を誤らない女ではなく、心に罪を感じ、過ちに傷つき、愚かな涙を流しつくしたような女です。
(19)
いずれにしても、大事なのは、自分の責任は自分でとること。これができれば何をしてもいいんです。むちゃくちゃなことをしておいて、あとで困ったら人に泣きつく。これが一番みっともないことですね。
(20)
人間は万能の神でも仏でもないのですから、人を完全に理解することもできないし、良かれと思ったことで人を傷つけることもあります。そういう繰り返しの中で、人は何かに許されて生きているのです。