本日は、武藤先輩に続き、私の同じ機関紙を読んだ感想です。人それぞれでこれだけ違います。

西郷の情と大久保の理を併せ持つ〜そんな事が印象的な114号でした。

しかしどんなルートで山を登ろうが目指す頂上は、同じです。「成功の要諦は、成功するまで継続する事にあり」〜君たちも自分の登り方で一歩一歩進んで下さい。


(愛知の鳳来寺山だそうです。渥美会長より画像が届きました。鳳が来る〜いい山ですね 笑)

第114号 12/10(日)
塾長理念
リーダーに求められる
「情」と「理」

西郷(隆盛)は、溢(あふ)れんばかりの「情」に生き、義を貫いて死ぬことを選びました。しかし現実という荒波を乗り越えていくためには、「情」の要素に加えて、冷徹なほどの「理」の部分がどうしても必要になってきます。

西郷と幼なじみで維新をともに成し遂げた、大久保利通はまさに、その「理」の人でした。また、「理」詰めの人であったからこそ、混乱した状況の中であって新政府の中心に位置し、誕生したばかりの国家の制度や体制などを構築する事が可能であったのでしょう。

人を魅了してやまない素晴らしい心根を持った西郷の「情」の側面と、合理的かつ緻密に物事を詰めていく大久保利通の「理」の側面、あるときは、情愛に満ち溢れた優しさ、あるときは、泣いて馬謖を斬る厳しさ、「理」に照らして「情」に生きるような両極端を兼ね備えることこそが、リーダーに求められる条件ではないでしょうか。
⇒理に照らして状に生きる二面性~両方のバランスを取る事は、非 常に難しい事ですが社長であればそのぐらいの胆力を備えなければ ならないと思います。

◎幌馬車隊の隊長が示すリーダーの5つの条件
①使命感を持つ事
⇒米国の西部開拓には、豊かになりたいと言う願望があったと書かれています。
移住者の居場所を見つけたいと言う願望は、我々経営者にも通じるモノがあると思います。集団の願望を使命感に集約して掲げる事の重要性は、強く感じます。

②目標を明確に描き、実現する
◎具体的な目標を全員で共有する
⇒目標のためのキチンとした戦術・戦略を描き、それを全員で共有する~戦略と戦術が成功への道筋として成り立つとするならば素晴らしい結果に繋がるのだと思います。

◎エネルギーを転移する
⇒自ら燃える社員をどれだけ増やせるか、永遠の仕事です。それには、社長である私が引火できる熱量を持たねばならないと言う事です。常にそれを意識することが大切ではないかと思います。

◎強い意志で目標を達成する
「潜在意識にまで透徹するほどの強い持続した願望、熱意によって、自分の立てた目標を達成しよう」
経営者は、目標を達成できない事で言い訳したり、目標を修正したり、目標を撤回したりしないように言われています。集団のリーダーとは、いかなる障害があろうとも、目標達成に向けて、強い意志をもち、一切の妥協をせず、ひたすらに邁進しなければならない。
⇒私もどこかで「黒字だからいいや。出来なかったのは、仕方がない」と思う事があります。それがないようにします。

③新しい事に挑戦する
◎常に変革を志す
⇒安定は、不安定に向かい、不安定こそ安定に向かう。その鉄則を忘れずに次の不安定な状況を作り出し、更なる高みへ登れるような手を考えます。
◎能力を未来進行形でとらえる
「次にやりたいことは、私たちには決して出来ないと人から言われたものだ」
⇒このセリフを言えるぐらいまでに未来進行形の能力を信じ、信じさせなければなりません。

◎楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する
「優秀な人間は、なまじ豊富な知識があるばかりに、新しいテーマであっても現在の常識の範囲内で判断する」
⇒まずは、否定しないでそれぞれの意見を聞いて受け入れて見る。そしてうまくいくように改善を加えていく。そんな社風をつくらねばなりません。

④信頼と尊敬を集める
◎深く物事を考える重厚な性格を持つ
頭が良くて才能があり、弁舌が立つ人よりも常に深く物事を考える 重厚な性格を持っている人がリーダーにふさわしい
⇒そこに利他の心を持つ資質が社長業だけでなく素晴らしい縁を手に入れる事ができると信じます。

◎リーダーは、「公正」でなければならない
⇒上に立てば立つほどに無私の心を持たねばならないのだと分かっていながらも次第に調子に乗ってしまう自分がいます。それを常に戒めなければいずれ破たんすることを肝に銘じます。

◎リーダーには、勇気がなければならない
⇒リーダーは、トコトン臆病でそれを乗り越える力を持つ事こそ本当の勇気だと思います。現状に妥協することなく、厳しい現状から目を背けずに勇気と信念を持つ。何があろうとも「正しい事を正しいままに貫く」どれだけ難しい事なのでしょうか。
◎リーダーは、謙虚でなければならない
「謙虚にして驕らず、さらに努力を」
⇒延べ三回経営のスローガンに抱えたと言われるこの言葉。そのぐらい難しく大事な事だと分かります。
◎リーダーが、「ポジティブ」でなければならない
⇒リーダーは、常に明るく前向きで、会社を明るくするようにしなければならない。きつい時、苦しい時ほど明るく振る舞う事で社員も鼓舞されて運もよくなるのだと思います。

⑤思いやりの心をもつ
◎大きく深い愛をベースとする
思いやりこそがリーダーの究極の資質
⇒独裁的リーダーシップ~皆を恫喝して働かせる経営者も見てきましたが結局最後は、ダメになられています。心の底から滲み出る様な愛情があればどんなに叱り飛ばそうとも伝わるものではないでしょうか。

利他の経営で中国に進出する 
深川 真 塾生
中国と日本で今でも活躍されている稀有な存在の深川塾生ですが中国を今のところマーケットとしてうまくお付き合いされているようです。しかし今でも建築ラッシュのように次々に人が入居しないマンションがタケノコのように建っている中国です。おそらく塾長の教えのように中国でダメになろうが日本で補えるぐらいの経営をしっかりされているのだと思います。リストラの経験をされているのでそういう事からも人の痛みを分かられているのではないでしょうか。中国の代表の方がマリモさんと取引する理由を
① 初めて日本に来た時にお互いが全く知らない中なのに深川社長が何日の同行してくれた。
② 中国人民の為にという気持ちと取引する会社のためと言う利他の心を持たれていた。
③ 三年間、日本の社員さんたちが皆真面目に一生懸命に取り組んでくれた。

人脈での仕事つくりと言うかここまでしなければ成功しないのだと痛感します。中々真似の出来る事ではありませんが中国と言う一番大変な場所で成功されたからこそ今でも日本で活躍されているのかもしれません。

震災が利他行を積む絶好のチャンス 小野 浩喜 塾生
⇒公認会計士に二度失敗、父親の死、東日本大震災と大変な経験をされている事だけでも自分は、何と恵まれているのだろうと感じました。「笑顔とスピードしかない」「ピザやがライバル」と言われるリフォーム事業では、素人のセメント配達の20歳の青年を引き入れておられます。そんな中で5億円と調子づいたころに店舗のリーダーが暴走を始めたとあります。やはり利益が出てくると「俺がやったんだ」という意識が強くなり、お蔭さまと言う気持ちが知らないうちに無くなります。ハルカもそのような状態になっています。どこかがおかしい~それを正すために「会社の使命感と行動基準」をキチンとしなければならないと思います。