「知的な野人たれ」

鳳の創業の精神は、皆さんに分かるように説明をしてきましたが実は、福沢諭吉翁の言葉に端を発しています。


実業の大人(たいじん)

「思想の深遠なるは、哲学者の如くにして、心術の高尚正直なるは、元禄武士の如くにして、これに加うるに小俗吏の才をもってし、さらに加うるに土百姓の身体をもってして初めて実業社会の大人たるべし」

福沢諭吉


実業社会の大人物は、商売の技術を知っているかどうかではない。単なる商売人ではない。それは、哲学者が持つような深遠なる思想を持っていなければならない。


そして四十七士が討ち入りをした元禄武士の様に、誠実な心がなければならない。加えていろいろな悪さをする木っ端役人のように気が利かなければならない~気が利いて抜け目のない奴というのは、商売気がある奴~つまりこざかしい商才、才覚と言う意味を込めている。


土百姓とは、体が丈夫なのはもちろんのことで朝から晩まで頑張ると言う意味なのだ。


福沢諭吉は、一番大事なのは、哲学者の様な思想であり、いい加減でインチキなものではなく、誠に素晴らしい心根をもっているのが真の商人であるといっている。そして社長の目を盗んでちょろまかすぐらい簡単でそのぐらい先回りできる商才も必要と言われています。


知的な野人と言うシンプルな一言には、そんな意味があるのです。


経営とは、全身全霊を駆使する総合格闘技です。君たちには、私以上の才があります。それを顕在化するのは、努力しかないのですよ。


本日もご安全に。