佐賀県 旅宿 よぶこ のエントラスに書かれた壁画
(佐賀県唐津市呼子町殿ノ浦1953-2)
02262歩 313- 27
私は、尊敬する芸術家が三人います。会社関係よりもこちらの親交が深いです。
(ハルカびとは別として(笑))
秋山憲二さん、原榮三郎さん(故)
そして乗田貞勝さんです。
秋山さんには、生き様と死に様を教えて頂き、原さんには、幼子のような心を教えて頂きついでに油絵をご指導いただき、乗田さんには、あらゆるものに生かされ、感謝する事を教えて頂いています。企業家としては、現場主義も継承しています。
赤い道
乗田貞勝 「芸術は祈りである」
秋山憲二「芸術は、妙想である。」
お二人の吐くその言葉が大好きです。
睡蓮
会場にも立ち寄ると一枚の絵を買う淑女がおられました。 ご自宅に 6枚あるそうです。
そして朝起きるたびにその絵に元気を貰うとの事
背筋は、前でも後ろでもなく天に向かって真っすぐ伸びておられました。失礼と思いつつお話を聞くと能の師範代で佐賀の吉野ケ里に在住との事.....そして暇があれば家庭菜園を楽しまれているようです。
ここまででも何かが違いますよね。
もっと驚くべきことを言い忘れました。
年齢が 92歳‼︎
杖もなく背筋を伸ばして自らの足で歩き分かり易い言葉で話されました。
次の個展で再会することを約束しつつ …..
今日は、その乗田貞勝個展のご案内です。
会場:福岡 岩田屋 三越美術画廊
9階
会期: 10月 6日(火曜日)
~ 10月 12 日(月曜日)
http://hideki-web.blog.jp/archives/1041968778.html
こちらは、中島君のブログでも乗田さんの絵を紹介されています。
しばしバリの風景をご覧ください。
そして師のいわおの乗田貞勝さん評が出てきましたので掲載します。
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毎年、バリ島に渡られて絵を描いてこられます。
禅の公案および「百尺竿頭進一歩」に関連して
どうしても外せない人が唐津在住で長年バリの自然と
大地の恵みに生かされて生きる人々を
描き続けている
画家の乗田貞勝さんです。
乗田さんも若いころは、安定した美術教師という職につき
それでも無頼を気取り、幻想的なシャガール風のいわゆる
「プチ芸術家」の描くような「甘ちゃん」の絵を描いていたそうです。
それが教職を投げ打ち、未来のあてとてない時に
ふとバリの写真を目にし「これだ。ここに行って絵を描くしかない」
と天啓を得てバリに渡ってからは
それまでの「甘ちゃん」の絵とは一変。
絶対の生命と大地のリズムが色彩において結晶し
「赤い道」=人々の労働と汗と感謝に満ちた道は「赤」である
「白い道」=救済に至る英知の道は「白」である
という発見につぎつぎにつながっていったそうです。
まさに「百尺」に象徴される「理性的計算」「世間的安住」
にいたならば絶対に発見できなかった画境です。 いわお俊志
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お二人ともいわおが愛した画家です。原榮三郎は、いわおよりも先に旅立ちました。
肺がんです。
その最後の頃、原氏が「いわおさんと話すとほっとする。」と言われた記憶があります。