万日回峰 山中康弘   

鳳凰はるか天空にあり  一挙、9万里はばたけり  知らず天地有情の間 孤影の百雷をもって来たらんを (10000歩まで毎日更新)

2020年11月

23歳の教え子

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(このイムズのタイルの製造が私の原点です)

①「知能」
「答えの有る問い」に対して早く正しい答えを見出す能力のこと

②「知性」
「答えの無い問い」に対してその問いを問い続ける能力のこと

③「知識」
「言葉で表せるもの」であり、「書物」から学べるもの

④「知恵」
「言葉で表せないもの」であり、「経験」からしかつかめないもの

⑤「知性」の本質
「知識」ではなく「知恵」

田坂広志「知性を磨く」より

今、機関誌マラソンをやりながら指導している23歳のRがいます。10年かかる事を3年でマスターさせようとしています。

これから様々な若手が入社してきます。その時の教育のために私も修行させて頂いています。

思うのは、私が教えている様で何一つ教えていないという事です。

一言で言えば「感化」

その塾生は、全ての事に対して絶対的に信用して教わろうとします。私の後ろ姿を見てこうなりたいという思う「憧れの思想」です。

その姿を見ながら亡くなった師に対して絶対服従で教わってきた23歳の私とまったく同じです

「啐啄(そったく)の機(き)」
親鳥が外側から卵の殻をつつき、と同時に中の雛が中から殻をつつく〜そのタイミング通りなので砂の様に吸収します。

私自身、鳳の皆さんの指導も20年目にして自分のスタイルが完成しました。ですから教育や経営に迷いはありません。

もちろんしくじる事もありますが笑ってごめんなさいです。全ては私の自己責任です。

私のそのやり方が気に入らなければ縁がなかった〜ただそれだけの事です。辞めればいいのです。受け付けないなら私のやり方に付き合う必要など無いのですよ 笑

「答えの無い問い」そこをこれから磨いてもらいます。鳳の中でもそんな社員が大きな成長を遂げています。昔のレールから発想出来ない組織はダメになります。

そしてもう一つ身につけるべき事は「読心術」です。周りの人の心の中を読む力です。しかし読めるだけでは何の役にも立ちません。

読める上にその目の前の人間に対してどうあった方がいいのか考えたり、動かせたり、共存したりする力を身につけなければなりません。

それには「人間力」が必要です

いろんな人への対処法は多種多様でそれも答えの無い問いと同じです。

本日で鳳の20年目が終わり、明日から21年目の挑戦が始まります。

来期のテーマは、
「グローカル」

福岡で生き、世界で生きます。

皆さん益々大変になりますが、よろしくお願いします。












とりこ

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我々は、このコロナ騒ぎでいよいよ他人の「とりこ」になっています。「とりこ」とはつかまえられて自由に動けない事です

それどころか自粛警察と言う言葉が流行りましたが他人を見張り徘徊する輩がたくさんいます

大きなお世話ですというか傍(はた)迷惑というか組織ではマスコミや大衆がそんな役割をはたしています。マスコミや大衆が神になり日本がおかしくなりました。

他人の目が気になるために「こんなことをしたら人はどう思うだろうか、褒めてくれるだろうか、笑われるだらうか〜いつも人の事を気にする様な生き方になってしまいます。その姿がカッコ悪いと分かっているのに....

しまいには何をしたいのか自分の姿すら見えなくなってしまいます。それを取っ払うために他人から自分を解放する必要があります。

自分と他人を比べても仕方ない方に気付き、他人の目でなく自分の目で自分を見つめたいものです。

そして昨日の自分から抜け出して今日の新たな自分に変容する。そんな自分でありたいと思い続けてふと気づいたらそろそろ終点です 笑

それでも楽しい生き方をしている満足感があります。褒めた奴も貶した奴も50年もすれば死ぬのです 笑

自分に嘘のない生き方をしたいと思います。

人の奴隷になるな、金の奴隷になるな〜全ての奴隷になるな〜私も君たちの奴隷にならない様に気をつけねば 笑

毎日ありがとうね。






ソフトバンク優勝に思う

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投打において巨人を圧倒しての2年連続の4タテである。広岡氏は、8歳下のかつての盟友、王会長に祝福の連絡を入れた。
「ワンちゃん。工藤はいい監督になったな」
「はい。工藤はやっと嫌われる監督になりました」
 嫌われる監督になった…最高の賛辞だ。
「工藤監督がしっかりしている。だから内側のことを考える必要はないんだ」と、メディアに話していた王会長も広岡氏ゆえに本音を漏らしたのだろう。

「王が言うんだ。工藤はいい監督になりました、やっと選手に嫌われる監督になりましたと。采配も選手起用もぶれなかった。そこには信念をもって采配するという姿があった。監督というのは、選手に嫌われてこそ一流。私も監督時代は選手に嫌われていただろう。選手に迎合して何を教えることができるのか。工藤はシーズンを通じて情を捨て勝利に徹した。それがチーム内競争の空気を作った。日本シリーズでもそうだった」

工藤監督は、シーズンを通じて、ぶれない非情采配を貫いた。打線が不振に陥ってもファームで3割を打っていた内川を昇格させず、チームリーダーの松田もスタメンから外した。

日本シリーズの第3戦でも先発のムーアが7回までノーヒットノーランを続けていたが迷うことなく交代を告げ、8回からモイネロー森の必勝リレーにつないだ。
「今日はどうしても勝ちたかった」試合後、工藤監督は、こう言った。 

ベンチ内でムーアのそばに駆け寄り話をして本人の意思を確認したようだが、おそらく交代を決めてから話をしたのだろう。ムーアに嫌われようが、ファンにどう思われようが、決断は揺るがない。

タブーなき選手起用ゆえにチーム内競争は激しくなる。レギュラーを確約されている選手は柳田、グラシアルら数人程度。

第3戦で、大差をつけているにもかかわらず代打で出場した長谷川は、セカンドの右に強烈なゴロを放つと一塁へのヘッドスライディングを敢行。吉川のファインプレーで間一髪アウトになったが、その場で地面を叩いて悔しがった。この姿を生むチームの空気を作ったのが、工藤監督の「選手に嫌われる」采配なのだ。

嫌われる采配

今年一番の良かった出会い〜出会いとは人ではなくコロナです。

の病との出会いがとてつもなく大きな力を私に与えてくれました。もちろんその力は大きな摩擦も生みました。申し訳なく思いますが悔いは一ミリもありません。

もしもこのコロナがなければ組織や事業形態を変えることが出来なかったと思います。新たな事業がなければ今の事業の安売りを黙認して薄利多売を指示していよいよ追い込まれていた様に思えます。

そして毎週やっている機関誌マラソンが私の23歳からの学びを整理させてくれました。

悪しきものからも考え方次第で良き出会いに変わるのだと今更ながら思います。

そして

「小善は大悪に似たり、

大善は非情に似たり」

この事をさらに極めなければと猛省しています。さてこれからの閉鎖事業所をどうすべきか考え中です。

動機が善なのか?

私心がないのか?

その2点に集中して考えます。

本日もご安全に。




機関誌マラソンの経営問答

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(西井社長のお唄いです。素晴らしかったです)

機関誌マラソンのLINEのやり取りの一コマです。経営者の皆さんに私なりのアドバイスや所見を言わせて頂いています。

今日はそのいくつかですが、アドバイスする時は私なりに考えるのでその時間の方が私の感想よりも多い様に思えます。

感想を書く事でインプットしてここでアウトプットする。それが21人いるのですから学ばせて頂いているのは私の方です。

今日の朝のやり取りですがその返事を書かせるほどに皆さんレベルが高く謙虚です。私もだからこそ初心に返らせてもらっています。

今日はその抜粋ですが、こんな感じです。まだまだ私も人としての力量が足りませんので生涯一書生として精進いたします。

「原始的な猿の捕獲法があるのですが、小さな穴を木に開けてその向こうに餌を置くと、猿は、穴から手を入れて取ろうとしますが、餌が大きくて手が抜けません。その猿を捕まえるのだそうです」

「新たな事をやるには先に手離さないと手に入らないですよ。しかしその手放そうとする事にもちょっとだけいい事がある訳です。それを捨てるか捨てないかで創造的破壊の是非が決まりますね」

「天下唯我独尊~一般には唯一無二の存在だと言われますが、本来の意味は「全ては、お互いに貴い必要不可欠な存在で有り、一人一人が小宇宙でも有り、お互いに関係性を以て存在する」と言う意味です」

「確かにシュムぺーターは、「創造的破壊」は欠かせないと言いました。その通りで古い秩序の破壊の上にしか新たな循環は生まれないと思います」

「しかし今の時代の革命は、そうした破壊ではなく、むしろ雑談の中の小さな個人の発言や現場からの気づきなど下から生み出す創発的なものに変わっている様に思えます」

扁桃核

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(扁桃核)
猿は物心ついた頃からヘビが怖いそうです。猿の檻にヘビを入れると、恐怖を感じてパニックを起こします。叫びながら逃げる、歯をむいて威嚇するなど檻の中は、大騒ぎになります。

ところが脳の扁桃核を切り取ってしまうと、パニックに陥りません。逃げるどころかヘビを捕まえたり、平気で口へ持っていったりします。

「嫌い」「恐ろしい」と言った本能的な感情が消えてしまうのです。勉強や仕事が嫌いでサボりたくなったり、新たなチャレンジに不安を感じるのもこの脳の仕業です。

扁桃核のスイッチ
◯強敵
Aさん
「どうしようもない」
「勝てそうにない」
→闘争力の低下、
パフォーマンスの低下

Bさん
「負けない」
「絶対勝てる」
→闘争力の強化、
パフォーマンスの向上

◯ピンチ
Aさん
「困った」
「やばい」
→不安、気負い、緊張、パフォーマンスの低下

Bさん
「よっしゃ」
「勝負はここから」
→よい緊張、パフォーマンスの向上

◯練習
Aさん
「つらい」
「イヤだ」
→集中しない、サボる

Bさん
「楽しい」
「面白い」
→集中する、自主的に動く

◯目標
Aさん
「できない」
「どうせ無理」
→あきらめ、意欲の低下

Bさん
「できる」
「ワクワクする」
→前向き、意欲の向上

◯上司や社長に対して
Aさん
「嫌いだ」
「やってられない」
→不満、他責
Bさん
「好きだ」
「ありがたい」
→感謝、自責

AさんとBさんの生き方、
どちらを選びますか?

Bさんになりたい人がほとんどだと思いますが、どうすればなれるのでしょうか?

脳科学のスペシャリスト西田文郎は、それが簡単だと言います

扁桃核のスイッチが好きや快になる様なデータ(刺激)を脳に入力するだけでいいそうです。入力が変われば、出力(感情、イメージ、思考、行動)が変わるそうです。

付け加えればそんな人と付き合っていければ運は好転する様に思えます。

私は扁桃核を切り取るのが早いと思いますがその恐怖を乗り越えるからこそ新たな自分が生まれるのかもしれません。

まずは何ごとも「どうせやるなら」「せっかく生まれたんだから」と考えれたら如何でしょうな?

本日もご安全に。















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