2020年11月
投打において巨人を圧倒しての2年連続の4タテである。広岡氏は、8歳下のかつての盟友、王会長に祝福の連絡を入れた。
「ワンちゃん。工藤はいい監督になったな」
「はい。工藤はやっと嫌われる監督になりました」
嫌われる監督になった…最高の賛辞だ。
「工藤監督がしっかりしている。だから内側のことを考える必要はないんだ」と、メディアに話していた王会長も広岡氏ゆえに本音を漏らしたのだろう。
「王が言うんだ。工藤はいい監督になりました、やっと選手に嫌われる監督になりましたと。采配も選手起用もぶれなかった。そこには信念をもって采配するという姿があった。監督というのは、選手に嫌われてこそ一流。私も監督時代は選手に嫌われていただろう。選手に迎合して何を教えることができるのか。工藤はシーズンを通じて情を捨て勝利に徹した。それがチーム内競争の空気を作った。日本シリーズでもそうだった」
工藤監督は、シーズンを通じて、ぶれない非情采配を貫いた。打線が不振に陥ってもファームで3割を打っていた内川を昇格させず、チームリーダーの松田もスタメンから外した。
日本シリーズの第3戦でも先発のムーアが7回までノーヒットノーランを続けていたが迷うことなく交代を告げ、8回からモイネロー森の必勝リレーにつないだ。
「今日はどうしても勝ちたかった」試合後、工藤監督は、こう言った。
ベンチ内でムーアのそばに駆け寄り話をして本人の意思を確認したようだが、おそらく交代を決めてから話をしたのだろう。ムーアに嫌われようが、ファンにどう思われようが、決断は揺るがない。
タブーなき選手起用ゆえにチーム内競争は激しくなる。レギュラーを確約されている選手は柳田、グラシアルら数人程度。
第3戦で、大差をつけているにもかかわらず代打で出場した長谷川は、セカンドの右に強烈なゴロを放つと一塁へのヘッドスライディングを敢行。吉川のファインプレーで間一髪アウトになったが、その場で地面を叩いて悔しがった。この姿を生むチームの空気を作ったのが、工藤監督の「選手に嫌われる」采配なのだ。
嫌われる采配
今年一番の良かった出会い〜出会いとは人ではなくコロナです。
この病との出会いがとてつもなく大きな力を私に与えてくれました。もちろんその力は大きな摩擦も生みました。申し訳なく思いますが悔いは一ミリもありません。
もしもこのコロナがなければ組織や事業形態を変えることが出来なかったと思います。新たな事業がなければ今の事業の安売りを黙認して薄利多売を指示していよいよ追い込まれていた様に思えます。
そして毎週やっている機関誌マラソンが私の23歳からの学びを整理させてくれました。
悪しきものからも考え方次第で良き出会いに変わるのだと今更ながら思います。
そして
「小善は大悪に似たり、
大善は非情に似たり」
この事をさらに極めなければと猛省しています。さてこれからの閉鎖事業所をどうすべきか考え中です。
動機が善なのか?
私心がないのか?
その2点に集中して考えます。
本日もご安全に。