万日回峰 山中康弘   

鳳凰はるか天空にあり  一挙、9万里はばたけり  知らず天地有情の間 孤影の百雷をもって来たらんを (10000歩まで毎日更新)

2020年05月

大器は己を補う人を用う

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(今村さんの無農薬栽培レタスの差し入れです)

蟹は甲羅に似せて穴を掘ります。十の能力の社長は、十の企業が限界、百の能力者は、百が限界という人がいます。

稲盛塾長も社長の甲羅に合わせた会社にしかならないと言われたと記憶しています。

甲羅の定義がちょっと違うのかもしれません。十の能力者の社長は、十の企業が限界、百の能力者は、百が限界ではないのです。

十の才能で百の事業にしたければ、九十の能力者の協力を得ればよいのです。十の能力を九集めても百になります。

育てようが、他に求めようが、求めながら育てようが自由です

蛇目ミシンの中興の祖と言われた嶋田さんは、松下幸之助翁に「小学校五年しか出ていない私は松下さんにお目にかかれる人間ではありません」と言われたそうですが「嶋田さん、私は四年しか行っていない。五年は立派なことです」と言われたそうです。

ご存知の方も多いかと思いますが世界の鉄鋼王カーネギーの墓石に「自分より優れた人の協力を得る天才がこの下に眠っている」と刻まれています。

「大器は己を補う人を用う」

鳳諸君に誰が協力してくれますか?そうなるにはどうなったらいいか考えてください。

本日より6月になります。
また梅雨で大変だと思いますがよろしくお願いします。

いつもありがとうね。

所作に人間力あり

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人間は、その所作にその人の雰囲気というものが出てくるものです。そしてこれに力のあるなしが出てくる。

能舞台でも芝居でもそうですが、力のある役者は、別にセリフは、いわんでも、ただ出てきただけで舞台が引きしまるというか、大きくなるというか、それがあります。

それと同じで、部屋へ一歩はいっただけでだいたい人物の程度が分かる。そりゃやはり、力相応なもの、電源池の浅いやつは、浅いなりにホタル火程度とか、人によっていろいろですがそういうものが出ますよ。

しかしぼくは、これは、天がその人に与えたものじゃなくて、修練によるものだと思う。確かにトラの子の様に先天的な場合もある。

しかし人間は、だいたい修練じゃないでしょうか。じゃどんな修練か、と言われても困るが、まぁ、生き方、人生観の、毎日毎日の積み重ねでしょうね。

仕事に惚れ、事業に惚れ、一道に惚れ、それに徹したやつは、やはりいちずなものが表へ出てくる。

惚れただけでなく、成し遂げた奴は、またそれに何かが加わる

〜中略〜

やはり何かに徹した人は違うなと思いますよ。升田幸三

共感します。

若い頃は、力負けする人物には、足がすくむ事がありました。それは本能的に感じるのです。

所作だけでなく、挨拶を交わさなくても姿で分かります。鳳諸君は、どうせ見破られるので、誠実さや生真面目さを大切にして下さい。

いくら虚勢をはろうが大人物が見ればすぐにわかります。

事業や仕事に惚れていますか?

人に惚れていますか?

そんな一途な気持ちを大切にして欲しいです。私は皆さんが会社と恋愛したくなる様な社風を築きたいと思います。






努力でなく楽しむ

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私が人生を知ったのは、人と接したからではなく、本と接したからだ アナト-ル・フランス

人が学ぶ方法
〜人、本、旅、そして仕事

いろんな人に会って、その人の話を聞く。古今東西の本を読む。世界の中のいろんな現場を自分の足で歩いて学ぶ。毎日の仕事の中から失敗を通じて学ぶ。

いろんな方法があります。特に本に出てくる人物こそが、私の大親友であり、亡くなった偉人たちとの対話は、生きている人たちよりも仲が良いかも知れません。

もちろんいろんな読み方がありますが「読書とは、死者との対話」であり、過去の人々の苦悩や叡智と出会いながら自分が人類のバトンを受け取っている様な感じです。

それは努力ではなく楽しくてやっているのです。しかも経営に役に立て様などと思った事もありません。

全ては自分の楽しみなのです。

例えば山岡鉄舟や白隠和尚は、自分の死期を悟っていました。
昔の何かを突き抜けた人は、自分の寿命が分かっていたそうです。私もそんな死に方をしたいと思います。前日にでも縁のある人々に思い出話を一人一人にラインで知らせたいです 笑

と言いながらも今日は月末です。数字的に達成出来ないのは、何年ぶりでしょうか。

これを待ってたよ 笑

今までの考え方ややり方ではダメだと言う事に気付かなければ我々の未来はありません。

しかし受注は、もしかしたらいけるかも。売上げは、80%超えるぐらいでしょうか。しかし自社施工を増やしたので損益分岐点も下がっていますので90%程度まで戻したのではないかと思います。

井上君は毎日の工程調整も仕事のやりくりで学んでくれました。そして頼もしくも感じました

昨日は神戸君の故郷から皆さんに茂木琵琶が届きました。段取りありがとうね。

井上君は実家のご両親に届けるそうですがそれも嬉しいです。

ではラストスパートよろしくお願いします。








巣立ちを意識する

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(鳳の農業クラブも出来てきました 笑)

「生ぜしも独りなり、死するも独りなり、されば人とともに住するも独りなり。そひはつべき人なきゆえなり」 一遍上人

人間は、生まれるときも独りだし、死んでいくときも独り。一遍は、「捨聖」(すてひじり)とも呼ばれ、妻子を捨てて、定まった住居も持たず、ひたすら遊行し人々に仏の教えを説いてまわりました。

死ぬ間際には、自分が持っていたすべての経典を焼き捨てたという逸話もあります。

人間とはそもそも孤独な生き物です。子供だけでなく君たちにおいても、自分とは別の自立した存在なのだと強く意識し、ある程度成長したら、家から追い出して、巣立ちをさせる〜それこそが真の愛情ではないかと思います。

それは、皆さんも同じです。会社を分社化しなければならないと思っています。そして権限の委譲をして自己責任において経営を任せる時期にきている様に思っています。

あるお客様からの値引き交渉がありましたので昨日正式にその仕事を降りて、協力業者に渡す事にしました。

我々の収益の足かせでもあり、その仕事をする事で他の仕事が出来なくなっていました。

何かを得るために何かを手放す〜それが必要なわけです。そして君たちの上の力の者に合わせる事にしました。

ここまでは下に合わせてきましたがその限界を感じています。

ある程度の犠牲は覚悟しています。もう少し上を目指す会社になります。






機関誌25号 21グループ

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(本日は、ひさだやさんにお邪魔しました。
お店で売れない分をテイクアウトで。いろいろ教えてくれます)

機関誌25号
大畑塾生 ~心で人を育てる経営を実践した
⇒車2台で倉庫が事務所。陣痛が始まった腹をこらえた事務処理。弊社の事務の女性(今は、社員の奥様+一男一女+事務復帰)も月末処理完了と同時に病院へ直行して生まれました。私も心筋梗塞は、月末処理完了の夜でした。

背中に狼が食いついて様な感覚、歯茎がむしり取られる様な痛み….整骨院に行こうとする私に看護師一年目の娘が「それは、病院が違う。徳洲会病院よ。」それですぐにカテーテルとバイパス手術~翌日は、長崎と生死の妙とは、摩訶不思議です。

大畑塾生が盛和塾で会計やものの考え方を学ばれ実践され会社と共に成長されています。素直な性格がいかに大切かよく分かります。逆風でなく、追い風に乗った業績にもかかわらず自分を戒めて原点からやり直される覚悟を見習わねばなりません。

社員の母親から手紙を貰える会社~私は、公私を完璧に分けています。会社の謄本に1人も親族がいません。そして私の家族にも近づけません。

しかし大畑塾生のように自分の子供のように育てるのも有りなのかと思います。3Kの中でも人がついてくるのは、社長の教育の賜物ではないでしょうか。まだまだ私は未熟者です。

八頭司塾生 「学び続け、気づきと実践で変革した我が経営と人生」
「人材育成が第一であり、事業開発やグループ企業の開発は二の次
⇒グループ会社の社長に社員を選び、合併した会社のテコ入れも業績が悪化すれば自ら飛び込む勇気には、尊敬の念を覚えます。勝負勘と成長志向と天性の攻守のバランスを武器に社業と家業を両立させた素晴らしい経営者だと思います。同族の理想的な形ではないでしょうか。

危機的な状況の中でも自らはもちろんのこと、社員も奮い立たせて乗り越えられています。社員に対して1000日辛抱すればと期間まで決めておられることも凄いと思います。そして盛和塾での学びで野心家の自分をうまくコントロールして徳冶経営を加えられています。

それぞれの事業柱をそれぞれの社長が責任を持って経営をされる。いざとなれば他の事業部が手助けする。縦割り組織でありながら横の連携も取れる~会社が伸びた理由が分かります。

経営体験発表 才門建設 才門 正男
*経営の本質をお金以外で語る塾長にふれ、自己の意識を変革した
⇒バブルで破たんされましたが才門塾生がうんぬんではなく、経営者とは、厳しいものだと感じさせられます。社員に向かって「給料が安いと思う人」「休みが少ないと思う人」など問いかけるには、その戦略や戦術も無しに言うものではないと考えさせられました。

モノでなく物心の両面を大切にする事が必要だと言う事を痛感しました。最後は、キリスト教の洗礼を受けられています。何とも稀有な人生ですが生きておられる事が凄いと思います。

特別講演 ~伊藤謙介社長~
⇒私の最大の問題は、NO2の扱いです。それなりに共に成長すればよかったのですが教育を怠って困った事になっています。彼が悪いのではなく私の指導が悪かったのです。そしてそのあとの部下たちが急激に伸び出したのでいよいよ浮き彫りになってしまった。

対策は、ホールディングスにして分社化、幾人かの社長としてチャレンジさせたいと思います。敗北する事もあるでしょう。しかし己の力を受け止めさせて次のステップにいきたいと思います。

塾長は、24歳の頃から徹底的にそれをされてきた。だからこそ思想を十二分に受け継いだ後継者が現れたのだと思います。創業と継承を同時にやる~難しいものです

エネルギー転異論:「思いは、エネルギーだ。自分が今こうやってしゃべっているが、その分エネルギーが転移している。聞いている君たちの顔が赤くなっていくのは、自分のエネルギーが君たちに転移しているからだ。」「言葉には魂がある」「自分が君たちに伝えるのは、魂を伝えるんだ。」そして「自分の思いを白黒で描いているようでは話にならない。天然色で描けるようになれば8割がた成功しているはずだ。」そんなことを分かるまで話された。
⇒塾長は、長期ビジョンだけでなく営業のやり方についても指導したり、飲ませたり、「明日は、また頑張ろう」とか普通の言葉をかけておられます。

そして強い会社とは、「価値観を共有できる会社ではなかろうか」~小さなブロックで学び合う事で大企業病を防いでおられることがよくわかります。「企業の衰退も繁栄も30年目で決まる。」

21年目ですが今年は、大転換のための仕掛けを進めています。三年後の所得倍増と週休二日と海外進出と筋肉体質の経営をやり遂げます

「土俵の真ん中で相撲を取っていても心は、俵に足がかかっていると思いなさい」私もそういう危機意識を植え付けるようにしています。「安定は、不安定に向かい、不安定は、安定に向か。」

その意識を失わないように心がけます。
「経営は、経営者の意志によって決まる」弊社も意志が一つになりました。もう一息です。鳳統合の詞「全即一」即は、=(イコールの意味)です。すべては、一つであり一つは、全てである。

経営体験発表
*稲盛哲学の同心円で、自分が変わり、社員と会社が変わった*内川淳一郎塾生
⇒ホームレスの様な若者が痛い目に合いながら成長する様を見せて頂きました。35歳の塾長は、「利他60%、利己40%」と言われていますが若い頃は、更に利他が40%で、利己が60%ではなかったかと思います。

利己は、生命力でもあり、利己がゼロでは成長もしない。利己は大事なものだと思います。されど利己があまりにも強く露骨過ぎると人は、離れていきます。

経営体験発表
*心が震えた“大善をなす勇気”で夢とビジネスの両立に挑む 
高杉 弘美
⇒夢や~駄菓子屋さんは、年に数回ふらりと入りますが「集中と選択」の大切さを教えてくれます。場所は、香川県ですが地方からでも勝負できる良きお手本ではないかと思います。

塾長は、「経営は計数に強くなければ出来ない」とアドバイスされています。私もまだまだ計数がよく見えていません。

経営体験発表 松中 敬雄塾生
*社員主役の経営で家具業界の新たな繁栄を描く
⇒強烈な願望を持つ事の重要さを教えて頂きました。それがやる気を帯び、他の者が感化されて成長発展を遂げていく~そんなイメージを私も失わないようにします。

経営体験発表 田島塾生
*塾長の言葉に危機を救われ、経営者のあるべき姿を学んだ*
引っ越しのサカイは、一般運送業からの脱却。それが運送業の隙間である引っ越し業だった。ピンチをチャンスに転換させたケース。

企業の構造を変えるのは、至難です。この会社の流れを見ていると運があります。すべてに運がある。バブルがはじけて地価が下がった時もそうです。いつも天地人が揃っておられるようです。それは、ひとえに塾長の言われることを信じ切った田島塾生の素直さではないでしょうか。

忘備録
① 心を落ち着けなさい
② あるがままに臨みなさい
③ こういう中でも謙虚でいなさい
④ 神仏のご加護を信じなさい
と言う言葉を疑われなかった。
そういう素直な気持ちが災いを乗り越えた理由なのでしょう。

①なんや、それは。知らん。お前は、そんな組織論ばかり見てるからダメなんや。組織は、人や。人を見ろ。まず人があって、後から組織がついてくるんや
②大善を為す勇気
③辛い事、苦しい事とは、業が落ちる時で、新たに生まれ変わることが出来る
④経営と言うのは、値決めや計数管理に強くなかったら絶対にダメです。
⑤企業にとって一番大切な事は自社で処理するべき
⑥ 企業トップに基本的に必要な考え方は、「正義・勇気・愛」である
⑦今ある仕事を天職と思いなさい。そして自分の生業を通して、誰にも負けない努力をするように心がけなさい。そこから道は拓けま
⑧ 「大畑さんな、謙虚と自分の会社を卑下することは違うぞ」
⑨ 経営者は、企業経営の責任者である前に人間として立派でなければならない。善を実行できるかどうかは別にして悪との区別が出来なければならない。
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